本記事は、勉強を本当にしてこなかった医学生・研修医に向けて記載しております。
よって、普通に勉強してきた方は見る価値もないのでご遠慮ください。

肺区域って簡単なようで難しいですよね。

「試験勉強の知識としては習うけど、どのように臨床に活かしていいのかわからない。」
「国家試験のときに覚えたけど研修医になったら忘れた。」
「仕組みは理解できるけど、自分で特定することはできない。」
「覚えてもあんまり役に立たないから覚えたくない。」

様々な意見があると思いますが、肺区域の同定は呼吸器内科・外科や放射線科では必須の知識です。
私を含め、呼吸器内科・外科や放射線科以外の診療科に進む人にとっては正直、気管支の枝まで覚える必要はないと思います。

しかし、ごくたまにある使用場面で恥をかかないためにだけの最低限の知識だけは覚えておきましょう。

 

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いつ使う?

呼吸器内科・外科や放射線科以外の先生で肺区域の知識を使う場面って限られますよね。
研修医として様々な診療科をローテーションしてきましたが、上級医の先生が肺区域について語る場面はほとんどなかったです。

強いて言うならば、自分の担当患者が呼吸器症状を訴え、胸部CTを撮ったときに気になる陰影を見つけてしまい、コンサルトする際です。

つまり、胸部CTでの肺葉区域解剖だけでいいのでマスターしましょう。

絶対に覚えるべき!

右肺には、上葉、中葉、下葉があります。
一方、左肺は、上葉(上区+舌区)、下葉となります

ここまではいいですね?

CTで肺葉を分けたいと思ったら、まずは葉間胸膜を見つけてください。
この葉間胸膜が、肺葉の境界となります。

コツとしては、頭部から下肢に向けて画像をスクロールする際に、左右にかかる線(大葉間裂)が背中側から腹側に移動してくるのがわかると思います。

これより後ろが下葉と覚えましょう!

実際の画像で説明します。

⑤が葉間胸膜です。

いかがですか?
左右にかかる線が葉間胸膜(大葉間裂)で、その背面が下葉ということがわかれば、今日の記事はこれで終了で構いません。お疲れ様でした。

余力のある人向け

どこからが下葉なのかは、葉間胸膜から判断することができるとわかりました。
きっと皆さんは次にこんな風に思うでしょう。

「上葉と中葉(上区と舌区)の分け方も知りたい。」

わかりました。
お教えします。
ただし、本サイトは若手医師が個人で営んでいるため、個人情報を含む画像の提示が困難です。
上記の画像のように医師国家試験で取り上げられたものは紹介できますが、その他は困難なのでご了承ください。

しかし、できる限りわかりやすくお伝えします。
スマホで本記事を読みながら、胸部CTと向き合ってみてください。
必ず「上葉と中葉(上区と舌区)の区別」ができるようになります。

それではいきましょう。

左右にかかる線(大葉間裂)を見つけたら、

  • 大葉間裂の前を前方に向かって走行している気管支(肺野条件の黒い線)がB5
  • 大葉間裂の前を外方に走行している気管支がB4

です。

これが、中葉や舌区を構成する肺区域S4とS5の中心を走る気管支です。

つまり、このB4とB5の周りが中葉と舌区になります。

下葉がわかる。
中葉と舌区もわかる。

となると、残り物は、、、、、、

そう、上葉です。

これで肺葉の分類は完璧です。
何となくコンサルトも卒業です。
しっかりと、「右肺上葉に陰影があるため精査お願いします。」などと言えます。
これからは自信を持って、肺病変の位置を指摘してください。

まとめ
  • 肺葉を分類したいなら、「葉間胸膜」を探せ。
  • 大葉間裂の背中側が、下葉。
  • 中葉(舌区)はB4、B5の周辺。
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